また試合の感想はざっと書いたのでここ2試合好調なディフェンスについてちょっとだけ詳しく書こうかと。
昨年のPlayOff一回戦のUTA戦でも同じようなディフェンスを敷いていたので、インサイドが強いチームへのスパーズの基本的な守り方なのかもしれません。
1.基本 ローポストに対するヘルプ対応
一応NBA GAME TIMEの総集編でプレイ通しての映像が見れるはずです。
最初の場面は第2試合1stQ 09:35 Gasol Hook Shot: Missed Block: Duncan (1 BLK)のところです。
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まずはナッシュがローポストのガソルにボールをフィードして切れて、ガソルのポストのアイソレーションに近い形を作ります。(①)。
ポストを守るダンカンはしっかりベースライン方向を守りそちらに対してドライブやターンで抜かれることを防ぎます(②)。
トップ付近のバックコートプレイヤー(この場合はパーカー)はガソルに対していつでもヘルプに行けるようハイポスト~ミドルポスト付近でヘルプスタンスを取ります。
グリーンはカットしたナッシュを見失わないようにパーカーが所定の位置に付くまでいつでもダンカンへヘルプに行けるようペイント内で待機します。(④)
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パーカーがヘルプスタンスを取りナッシュがトップ方向に抜けると、ナッシュのスペースを空けるためメタがスライドします。ここでグリーンとレナードがコミュニケーションをとってメタのマークをスイッチします。
ヘルプスタンスを取ったパーカーはここからガソルとの駆け引きを始めます。もしベースラインと逆側にガソルがドライブ仕掛けてきたらすかさずコースをふさいでダンカンとトラップを仕掛けます。また、不用意なドリブルをしたらスティールを狙います(①)。
ブレイクにパスアウトするのであればすぐにリカバリーをしてパスアウトからのシュートを防ぎます(②)。
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ドリブルにスティールを狙って手を伸ばしたパーカーを嫌がってガソルはドリブルを止めてダンカンの守るベースライン側にターンアラウンドしてシュートを狙います(①)。
ガソルがドリブルを止めるのを見計らってパーカーはパスアウトされないようにブレイクのマークに素早くリカバリーします(②)。
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結果ガソルにベースライン側でのタフショットを打たせ、ダンカンがブロックショットを決める事ができました。
その2 パスアウトへの対応
次は第1試合 4thQ 08:07 World Peace 3pt Shot: Missed Block: Leonard (2 BLK)の場面です。TOからのファーストブレイクへ繋がるシーンです。
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先ほどのパーカーの位置に入っているのはグリーンで、すぐにトラップに行けるようヘルプスタンスを取っています。ハワードのマークであるボナーはしっかりとベースラインを守りそちらへの侵入を防いでいます。ポストを攻めあぐねたハワードに対してナッシュがパスを受けに向かいます。(①)
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ナッシュはパスアウトを受けると再びハワードのポストにボールをフィードします。(①)
これに対しハワードのマークマンであるボナーはベースライン側に回りハワードのベースライン側への侵入を再び阻止します。(②)
ナッシュがウィークサイドのコーナーにスライドしたためパスアウトされないようにグリーンはディナイをしながら着いて行きます。(③)
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グリーンがナッシュに対応したため次はレナードがハワードに対しヘルプスタンスを取りハワードと駆け引きをします。
レナードのヘルプを引きつけたと考えたハワードは、トップでオープンになっているメッタへのパスアウトを狙いますが…。(①)
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パスアウトからのキャッチ&ショットにレナードのブロックが間に合います。この後パーカーがルーズボールを処理し、ブロック後そのまま走ったレナードのワンマン速攻となりました。
その3 パスアウトへの対応 -間に合わなかった場合-
毎度毎度パスアウトに対して対応が間に合うわけでもありません。その際はヘルプローテーションで対応します。
第2試合1stQ 05:57 Leonard Finger Roll Layup Shot: Made (4 PTS)の場面です。
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ここではポストへのヘルプはグリーンです。ショットクロックが残り10秒を切った状態でポストのガソルに対しダンカンと一緒にベースラインも使って理想的な形のトラップを仕掛けています。この状態ではどうにもならないのでガソルはブレイクに対するパスアウトを狙います。
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ブレイクへのパスアウトに対して、グリーンでは間に合わないと判断したパーカーがブレイクに詰めてシュートを防ぎます。(①)
これに対しブレイクは逆を突いて抜きにかかります。(②)
パスアウトに対しパーカーに対応してもらったグリーンはパーカーのマークマンであるナッシュにローテーションして着きます。(③)
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抜きにかかったブレイクはそのままトップでフリーになっているナッシュにパスを出します。キャッチ&ショットをしようとするナッシュですが…。
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グリーンのブロックが間に合います。この後はレナードがルーズボールを処理し、パーカー、グリーン、レナードの3線速攻となりました。
レイカーズのローポストを止める意義
さて色んなケースを見ながらレイカーズのローポストアタックに対するスパーズの対応を見てみました。試合を通してみてもローポストに対するDEFは全体的に良かったように思います。もちろんパスアウトやポストからのシュートが決まる場面もあるのですが、ここで紹介しただけでも3回のブロックショットを決め、うち2回をファーストブレイクにしていますし、この場面以外でも手を伸ばしてスティールしたり、ファンブルさせてTOさせたりしていました。
レイカーズのハワードは強力なセンターですがシュートレンジは狭く、オフェンスの起点になるならばローポストを使うしかありません。特に第2戦、5PFしたハワードは非常にフラストレーションが溜まっていたのではないでしょうか。
ローポストを上手く守られたレイカーズはハイポストを上手く使って攻めていて、そちらの方が止め辛そうだったのですが、それはまたの機会に。