ページ

▼

2013/05/01

レイカーズのPlaybook ~ツインタワーのハイ&ロー~

前回スパーズのディフェンスについての記事を書いたところ、結構な数のアクセスがあり驚いています。

人に見せる事を意識して書いたとは言い難く、見苦しい部分も有り申し訳なく思っています。
また、バスケの経験は全くの素人と言うわけではないので基本的な事は分かりますが、高度な戦術等については専門家ではないので分からない部分も多いです。
間違っている部分やおかしな点があったら、突っ込んで頂けると嬉しいです。

さて、シリーズは終わりましたが今回はスパーズが苦しめられたレイカーズのオフェンスについて書こうと思います。


ハワードは怖いフィニッシャー


前回長々と書いたスパーズのローポストディフェンスですが、簡潔に書くと

  1. ポストへのヘルプは2線(ワンパスアウェイ)かつストロングサイドの一番近いバックコートプレイヤー
  2. ポストにボールが入ったら、ポストのディフェンスはベースライン側へのディレクションを切る
  3. もう一方のポストのディフェンスはパスコースをディナイ
  4. 3線(ツーパスアウェイ)のディフェンスはヘルプスタンス。パスアウトされた時場合によってはローテーションでヘルプに
  5. ハワードがシュート体勢に入ったらすぐに多人数で囲み、ファウルしてフリースローを打たせる
となると思います。これによって、単純にポストへボールフィードすることを起点としたプレイを潰し、ハワードがオフェンスの起点と成り難くなっていました。
オフェンスの起点になり難くなってしまったハワードですが、良い形でボールがはいれば最後のシュートを決めるフィニッシャーとしての怖さがあります。今回はハワードに良い形でボールを渡せたプレイについて書いてみようかと思います。ガソルがハイポストでボールを受けハワードにアシストするプレイです。


ピック&ロールを使ってフリーを作る


例によってNBA Game Timeの総集編でプレイを通しての映像が見られます。


Game2
3rdQ [LAL 54-63] Howard Alley Oop Dunk Shot: Made (14 PTS) Assist: Gasol (4 AST)

先ずはこのプレイからです。

1.

ハワードとのピック&ロールによってドライブしたナッシュですが上手く守られたため、ヘルプサイドのブレイクへキックアウトを試みます。(①)
キックアウトに対しグリーンはシュートを防ぐためにマークしているブレイクに詰めます。(②)
ハワードはボールサイドのポジションを取るため逆サイドのポストでポジションを取ろうとしますが、ダンカンがフルフロントでディナイし、これを守ります。(③)


2

パスアウトを受けたブレイクに対してガソルがスクリーンをかけピック&ロールの形を作ります。(①)
ブレイクはガソルのピックを使い大きくヘルプサイド側にドライブを仕掛けグリーンを置き去りにします。(②)
スクリーンをグリーンがファイトオーバーする間、スプリッターがショウディフェンスで対応します。(③④)
スプリッターのマークが一瞬外れたガソルはアーリーリリース気味にハイポストに向かってロールします。(⑤)


3

ハイポストにロールしたガソルに対しブレイクが素早くパスを入れます。(①)
ハイポストはガソルのシュートエリアであるためダンカンがヘルプに来ますが…。(②)


4

ゴール下でハワードがフリーになります。注目する点はピック&ロールでディフェンスを引っ張れたため、ボールサイドで2対1のアウトナンバーが出来ていることです。
ここまでくれば後はフリーのハワードにパスするだけです(①)。


5

ファウルする時間も与えずアリウープが決まります。


ピック&ポップで2対2の状況を作る


類似のプレーをもうひとつ。
Game33rdQ [LAL 48-59] Howard Layup Shot: Made (14 PTS) Assist: Gasol (7 AST)引用:NBA GAME TIME | Games: Spurs at Lakers 

1

ガソルがまずトップオブザキーのポジションでボールを受けます。そのままウィングのガウドロックへハンズオフをかけます。(①)
ここではグリーンとダンカンはスライドで上手く対応します。(②)


2


グリーンがハンズオフをスライドでくぐったため、ガソルは翻って再びグリーンにスクリーンをかけ、ガウドロックが切り込みます(①)
グリーンはこれをファイトオーバーしようとしますが、引っかかってしまったためダンカンがショウディフェンスで対応します(②③)。


3

ハワードがポストでポジションを取っておりドライブコースが空いているため、ガウドロックはさらにペイント内への侵入を試みます。(①)
このペネトレイションに対しダンカン、スプリッター、グリーンの3人の注意が向きます。(③④⑤)
3人の注意を引きつけたガウドロックは、スクリーンをかけた後トップ付近にポップしたガソルにキックアウトします。(②⑥)


4

ガソルにパスが渡ったためダンカンが素早くリカバリーします。(①)
グリーンもガウドロックにマークをリカバリーしガウドロックが逆サイドに抜けたためこれについて行きます。(②③)
先ほどガウドロックに対応するためにインサイドにスプリッターが寄ったため、ハワードはそのスペースを使って素早くポジションを取ります。(④)


5

ここにアシストパスが入ります(①)。
ここではボールサイドで2対2が出来ています。


6

後はハワードがバスケットカウントを決めるだけです。ボールが入った位置を左サイドローポストと考えると、ガウドロックが3線目(ツーパスアウェイ)に切れたため、ここでのポストへのヘルプは2線目(ワンパスアウェイ)のパーカーとなるはずですが当然間に合いません。


まとめ


以上、観戦していてこういうプレイやられたら(見と居る側としてですが)、嫌だなぁというプレイについて書いてみました。まとめると、

  1. ヘルプサイドとボールサイドをピック&ロール等で頻繁に入れ替えられるときつい
  2. ガソルにゴールに正対した状態でトリプルスレッドポジションを取る事が出来るパスが入るときつい
  3. ボールサイドにビッグマンのオーバーナンバーや2対2を作られるときつい
  4. 2線目と3線目を入れ替えられるとバックコートプレイヤーがヘルプに行くのが遅れるのできつい

こんな感じでしょうか。しかし、シリーズを通してレイカーズオフェンスはあまり流動性や連続性がなく単発のプレイに終始してしまいミスを重ねてしまいました。やはり怪我人が多数出て急造チームに近い性質上、すぐに合わせるのは難しかったのかもしれません。



0 件のコメント:

コメントを投稿

お気軽にコメントどうぞ